写真●ゴーイング・ドットコムのSaaS型現場報告支援サービス「SmartAttack」
写真●ゴーイング・ドットコムのSaaS型現場報告支援サービス「SmartAttack」
[画像のクリックで拡大表示]

 ゴーイング・ドットコムは2011年3月16日、震災の被害を受けた企業や組織を支援するため、スマートフォンのカメラとGPS機能を活用して「現場からの写真付き報告」を支援するSaaS型クラウドサービス「SmartAttack」(写真)を期間限定で無償提供すると発表した。

 対象となるのは、「保有する建物や設備の地震による被害状況を把握する必要のある組織」で、提供期間は3月22日から7月31日まで(申し込みは4月30日まで)。

 SmartAttackは、(1)現場に向かう作業員に対してスマートフォン経由で正確な位置情報と作業内容を伝える、(2)現場に到着した作業員がスマートフォンを使ってその場で写真付きリポートを作成および送信する---という「現場への作業指示」と「現場からの報告処理」をスマートフォンとクラウド技術を使って実現するサービス。

 作業員は、スマートフォンの画面で表示される項目を埋めていくだけで、必要な情報を記した報告書の作成を完了できる。スマートフォンだけで報告作業を済ませられるため、報告のために別途現場へノート型パソコンとモバイル通信環境を持って行ったり、帰社後にパソコンで報告書を作成したりする必要がなくなるという。対象となるスマートフォンは、iPhoneおよびAndroid端末。

 同サービスは本来、屋外フィールドサービスを担当するエンジニアなどが機器保守メンテナンスや店舗巡回業務、動産管理するといった利用を想定したものだが、被災した組織が現場の状況を把握する目的にも活用できると判断して無償提供することにしたという。