写真●スカイプ・テクノロジーズから届くクーポン配布用のメール
写真●スカイプ・テクノロジーズから届くクーポン配布用のメール
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 ルクセンブルクのスカイプ・テクノロジーズは2011年4月7日、同社の戦略パートナーであるKDDIと共同で、インターネットを利用する音声通話サービス「Skype」の有償オプションプラン「世界中どこでもプラン」1カ月分のクーポンを、10万ユーザー限定で無償配布開始した。東日本大震災の復興支援を目的として提供するという。

 同社は3月14日に、被災者支援を目的として国内ユーザーに80円分のスカイプ・クレジットを配布しているが(関連記事:スカイプが震災支援のため無線LANを無償開放、25分間の無料通話も)、今回はそれに続く第2弾の支援措置となる。

 世界中どこでもプランは、世界40カ国以上の加入電話および一部地域の携帯電話に実質無制限で電話をかけられるようになる有償オプションプラン。通常は1カ月当たり12.95米ドルの料金となっている。「実質」という言葉が付いているのは、「ユーザー1人につき1カ月当たり1万分」「1日当たり最高6時間」「1日につき発信可能な通話先電話番号の総数が50まで」といった制限があるため。普通のユーザーが電話をかける分にはまず関係ない数字である。

 Skype ID(Skypeのアカウント名)を取得する際に登録したメールアドレスあてにクーポン番号が記されたメールが送られてくるので(写真)、メールに記載されたWebページのURLリンクをWebブラウザーで開いてSkype IDとパスワードでログインし、クーポン番号を入力するとオプションを有効化できる。

 なお、Skypeユーザーであれば誰でも無償クーポンの配布を受けられるわけではなく、同社によれば、「日ごろからSkypeを利用しているユーザー」に限定して無償配布をしているという。実際、筆者が日常的に利用しているアカウントあてにはクーポン配布メールが届いたが、以前実験のために取得して、現在はほぼ使っていないアカウントあてにはメールは届いていない。

 ただし、クーポン配布メールを受け取ったユーザーがクーポンを不要と感じた場合に、家族や友人など別のSkypeユーザーにプレゼントすることは認めている。また、まだSkypeを使ったことがない人が新規にアカウントを取得して、譲り受けたクーポン番号を使うことも可能だという。