写真●Windows PowerShellを使ってローカルあるいはリモートからWindowsサーバーをシャットダウンするためのスクリプトの例(コメント部分は除いてある)
写真●Windows PowerShellを使ってローカルあるいはリモートからWindowsサーバーをシャットダウンするためのスクリプトの例(コメント部分は除いてある)
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 関東地方で連日実施されている計画停電によって「IT機器の電源管理」の重要性が日増しに高まっている中、日本マイクロソフトは2011年3月17日から、Windowsサーバー製品向けに停電対策や障害回復方法、バックアップ方法などをまとめた特設Webサイトを同社の「TechNet オンライン」上に開設、サーバー管理者など向けに情報提供を始めている。

 同様に16日から提供しているWindowsクライアント製品向けの節電および停電対策情報(関連記事)と合わせ、Windowsが稼働するパソコンやサーバーを多く所有する企業ユーザーの管理者必見の内容となっている。

 計画停電などによってサーバーが予期せぬ電源断を受けると、停電が終了しても、障害の発生によって元の稼働状態に回復するのに相当な手間や時間がかかる危険性がある。このため、計画停電に合わせてサーバーを事前にシャットダウンしておくなどの対策が必要となる。

 また、データのバックアップ方法や、万一予期せぬ電源断によって障害が発生したときには、速やかにバックアップしたデータを使って元の状態に回復させる方法も知っておく必要がある。上記特設サイトでは、これらの対策について必要な情報を網羅的に掲載している。

 具体的に対象としているのは、サーバー向けWindows OS(仮想化ソフトのHyper-Vなども含む)およびサーバー製品のSQL ServerやSharePoint Server、Exchange Server、Lync Serverなど。

 例えばサーバー向けWindows OSでは、安全なシャットダウン方法としてGUIによるシャットダウン操作のほか、shutdownコマンドを使ったシャットダウン操作、Windows PowerShellやVisual Basicスクリプトを使ったスクリプトによるシャットダウン(写真)などの手順を紹介。管理者が不在でも指定した時間にシャットダウンなどの操作を実行できるように、「タスクスケジューラー」のリファレンスなども掲載している。