写真●Windows Vistaの電源プランの設定画面。コントロールパネルから呼び出すか、デスクトップ上で右クリックして「個人設定」-「スクリーンセーバー」-「電源設定の変更」とたどることで呼び出せる
写真●Windows Vistaの電源プランの設定画面。コントロールパネルから呼び出すか、デスクトップ上で右クリックして「個人設定」-「スクリーンセーバー」-「電源設定の変更」とたどることで呼び出せる
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 関東地方の電力需給ひっ迫で節電が叫ばれる中、日本マイクロソフトは2011年3月16日から、クライアント向けWindowsパソコンの節電対策と停電に備えたバックアップ方法などを解説した特設Webページを公開している。

 同ページではまず、「Windows PCを節電して使用する方法」と題して、Windowsが標準で備えている電源プランの設定方法(写真)を紹介、電力消費を極力減らしつつ、パソコンで情報収集などを継続する手順を解説している。同ページによれば、電源プランの設定と併せてスクリーンセーバーの設定を「ブランク」にして使用することも有効であるという。

 中規模および大規模の企業ユーザーの管理者向けには、電源管理をするためのコマンドである「powercfg.exe」や「Active Directory Group Policy」「System Center Configuration Manager 2007」などを使ったクライアントパソコンの電源管理状態の設定方法を紹介。

 例えば、Active Directory Group Policyを使う方法では、グループポリシー設定で、「電源プラン: 省電力の強制」や「非アクティブな状態になってからディスプレイをオフにするまでの時間の指定」などの指定が可能なことを説明している。

 同ページでは、電源プランの設定変更に加えて、停電に備えてバックアップを取る方法についても紹介している。Windows XP/Vista/7のいずれもデータバックアップ機能を標準で備えており、マウスを数回クリックするだけでバックアップを実行できるようになっている。

 また、こうしたツールを使わずに単にデータをコピーするだけなら、エクスプローラなどで「コピー」と「貼り付け」を実行すれば簡単にバックアップを取れることも説明している。

 電力需要が供給力を超えることによる大規模停電という最悪の事態を避けるためにも、オフィスや家庭で最も使われているWindowsパソコンの電力消費を抑えることには大きな意味がある。Windowsユーザーは、ぜひ同ページを参照して節電に協力していただきたい。