米Appleが米国時間2011年1月18日に発表した2011会計年度第1四半期(2010年10~12月)決算は、売上高、純利益ともに四半期ベースで過去最高を更新した。売上高は267億4000万ドルで、前年同期の156億8000万ドルから71%増。純利益は60億ドル(希薄化後の1株当たり利益は6.43ドル)で、同33億8000万ドル(同3.67ドル)から78%増加した。

 米メディアの報道(New York Times)によるとアナリストが予測した当期の売上高は245億ドル、1株当たり利益は5.38ドルだった。Appleが発表していた事前予測値は売上高が約230億ドル、1株当たり利益が約4.80ドルだった。

 当期に販売した「iPhone」の台数は1624万台と前年同期から86%増加、タブレット端末の「iPad」は733万台で前期の419万台から75%増加した。「Mac(Macintosh)」パソコンも好調に推移し、前年同期比23%増の413万台。いずれも四半期ベースで過去最高の販売台数となった。一方携帯メディアプレーヤー「iPod」は前年同期比7%減の1945万台となった。当期の粗利益率は38.5%で、前年同期の40.9%から低下した。

 Steve Jobs最高経営責任者(CEO)は発表資料で「Appleはフル回転している。今年も米Verizon Wireless版iPhone 4をはじめとするわくわくする新製品を用意している」と述べている(関連記事:Verizonが「iPhone 4」を2月10日発売へ、5台対応のテザリング機能を提供)。

 当期の売上高を地域別に見ると、米大陸が92億1800万ドルで前年同期から51%増。欧州が72億5600万ドルで同44%増、日本は14億3300万ドルで同83%増加した。アジア太平洋地域は約2.8倍の49億8700ドルと引き続き高い伸びを示している。

 Peter Oppenheimer最高財務責任者(CFO)は2011会計年度第2四半期(1~3月期)の業績見通しとして、売上高が約220億ドル、希薄化後の1株当たり利益は約4.90ドルと予測している。

[発表資料]
[決算表(PDF文書)]