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 米Verizon Wirelessと米Appleは米国時間2011年1月11日、Verizonを通じてAppleのスマートフォン「iPhone 4」を2月10日に発売すると発表した。米国ではこれまで米AT&TのみがiPhoneを独占提供していたが、AppleとAT&Tの排他的提携が終わることになる。

 Verizon版iPhone 4は、「Personal Hotspot」と呼ぶテザリング機能を備える。iPhoneをルーターのようにして使い、最大5台のWi-Fi対応デバイスでインターネット接続を共有できる。

 そのほかの仕様は、基本的にAT&T版と変わらない。「Retina」ディスプレイを備え、Apple独自の「A4」チップを搭載する。OSは「iOS 4」で、「AirPlay」や「AirPrint」機能を利用可能。LEDフラッシュ付き500万画素のデジタルカメラを搭載し、高品位(HD)ビデオ録画やビデオ通話が行える。

 2年間の通信契約を結んだ場合の希望小売価格は、16Gバイトモデルが199.99ドル、32Gバイトモデルが299.99ドルで、AT&T版と同様。全米のVerizon販売店舗のほか、Appleの直販店、認定販売店、VerizonとAppleのオンラインストアで販売する。既存のVerizonユーザーに対しては、一般発売に先がけて2月3日より予約注文の受付を開始する。

 米メディアの報道(New York Times)によると、Verizon版iPhoneはVerizonの第3世代(3G)CDMAネットワークを利用し、第4世代(4G)LTEには対応しない。LTEをサポートするにはデザインを変更する必要があり、「Verizonユーザーは、LTE対応を待つよりも、今iPhoneを使えることを望んだ」と、Apple最高執行責任者(COO)のTim Cook氏は説明している。

[発表資料(Verizonのプレスリリース)]
[発表資料(Appleのプレスリリース)]