米Facebookは米国時間2011年1月17日、ユーザーの携帯電話番号および住所を外部サイトと共有する機能を一時停止すると発表した。ユーザーのフィードバックを受け、同機能を改良するとしている。

 Facebookは1月14日に、同社のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)サイト「Facebook」と連携する外部サイトやアプリケーションがアクセス可能なユーザー情報の対象に、住所と携帯電話番号も含めたことを開発者向けブログで明らかにした。Facebookは、こうすることで例えばユーザーはショッピングサイトなどでの決済手続きを簡素化できると説明。また、外部サイトが住所と携帯電話番号にアクセスするにはユーザーの許可が必要であること、承認後も他の共有情報と同様に「Application Dashboard」で管理できること、友だちの住所と携帯電話番号は対象外であることなどを強調した。

 しかし、セキュリティ会社の英Sophosなどは「重大なプライバシーの問題を引き起こす可能性がある」と批判し、悪意のあるアプリケーション開発者が以前より簡単にFacebookユーザーの個人情報を入手する危険性が高いと指摘していた(関連記事:Facebookが情報共有機能を一部変更、セキュリティ会社から批判のコメント)。

 Facebookは週末にわたって、ユーザーから「これらデータが共有される際に、もっとはっきり認識できるようにしてほしい」とのフィードバックを受け取ったという。同社はこうしたユーザーの希望に応えるため、同機能を一時的に停止し、改良することを決定した。改良作業は数週間以内に完了する予定。

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