米Amazon.comは米国時間2011年1月4日、タブレット端末で同社の電子書籍リーダー「Kindle」向けコンテンツを読めるようにするアプリケーションの拡充を発表した。米Googleの「Android」、および米Microsoftの「Windows」を搭載したLCD(液晶ディスプレイ)タブレット端末にそれぞれ対応させる。

 同社は約2年前より、Kindle以外のデバイスやパソコンでKindle対応コンテンツの閲覧や、Kindleコンテンツ配信サイト「Kindle Store」へのアクセスを可能にする無償アプリケーションの提供を行っている。タブレット端末向けとしては、米Appleの「iPad」に最適化した「Kindle for iPad」を昨年リリースした(関連記事:Amazon.com、iPadに最適化したKindleコンテンツ閲覧アプリをリリース)。

 Amazon.comでKindle事業ディレクターを務めるDorothy Nicholls氏によると、Kindleは読みやすさを重視した電子ペーパーディスプレイ「Pearl」を採用しており、KindleとLCDタブレット端末の両方を購入しようする消費者が多い。同氏は「今後登場するAndroid搭載タブレットやWindows搭載タブレットをサポートできることを楽しみにしている」と述べた。

 Amazon.comがこれまでに提供しているKindleコンテンツ閲覧アプリケーションは、iPad向けのほか、Windows搭載パソコン、Apple製パソコン「Macintosh」、Appleのスマートフォン「iPhone」および携帯型メディアプレーヤー「iPod touch」、カナダResearch in Motion(RIM)のスマートフォン「BlackBerry」、Android搭載スマートフォン向けがある。Amazon.com独自の同期機能「Whispersync」を備え、これらデバイスやパソコン、およびKindle製品(Kindle/Kindle 3G/Kindle DX)の間でブックマークや最後に読んだページを自動的に同期する。

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