情報処理推進機構(IPA)は2010年12月20日、2011年11月から開始予定となっているITパスポート試験へのCBT(Computer Based Testing)方式の導入に向けて、円滑な移行を目的とした「リハーサル試験」を実施することを明らかにした。

 試験実施期間は2011年1月17日から3月27日まで。受験料は無料(ただし申し込みの受け付けは一人1回限り)。2010年12月21日の12時からITパスポート試験(リハーサル試験受付案内)のWebページで申し込みを受け付ける(年末年始期間は除く)。全国47都道府県に最低1カ所ずつ、合計100カ所以上の試験会場を設置予定としている。

 リハーサル試験は本番の試験と同等に行われ、受験に当たっては受験票のほか本人であることを証明できる顔写真付きの身分証明書が必要となる。試験時間は165分間で設問数は100問。合否判定は行わず、リハーサル試験終了後、画面に正答数および正答率を表示するとしている。

 ITパスポート試験は、情報処理の基礎知識を問う国家試験。年に2回(春と秋)開催され、2009年春のスタートからこれまでに4回実施済み。IPAによれば、延べ応募者数は25万3955人で、応募者数の3割以上が学生、社会人受験者のうち非IT企業の勤務者が半数以上を占めているという。

 CBT方式とは、試験会場でパソコンを用いて試験を実施する方法。国家試験としては、ITパスポート試験が初の導入となる(関連記事)。

■変更履歴
記事公開当初、ITパスポート試験の開始時期を「2010年春」としていましたが,正しくは「2009年春」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2010/12/20 18:55]