米Dellは米国時間2010年12月9日、ストレージベンダーの米Compellent Technologiesを買収することで両社が協議中であることを明らかにした。

 両社は排他的交渉に入っており、DellはCompellentの発行済み普通株すべての取得を目指す。Dellが提示している買収額は、1株につき27.50ドル。

 Dellは、「合意に至る保証はなく、交渉が成立あるいは終結するまで追加のコメントを出す予定はない」としている。

 米メディアの報道(New York Times)によると、提示額に基づく買収総額は約8億7600万ドルとなる。27.50ドルという金額は、12月8日の終値である33.65ドルより18.3%低い。

 Dellは今年、ストレージベンダーの米3PAR買収で米Hewlett-Packard(HP)に破れた経緯がある。Dellが8月に3PAR買収の意向を表明すると、HPがより高い買収額を提示し、両社は値上げ合戦を繰り広げた。9月にHPが総額23億5000万ドルで3PARの合意を取り付け、Dellは買収を断念した(関連記事:HPとDellが3PAR買収で熱き戦い)。

 また、米IBMが米Netezzaを17億ドルで買収する計画を9月に明らかにし、米EMCも米Isilon Systemsを22億5000万ドルで買収することを11月に発表するなど、大手メーカー各社がストレージ分野の拡充を図っている。

[発表資料へ]