KDDIは2010年11月8日、同社のAndroidスマートフォン上でIP電話アプリ「Skype au」を利用するサービスの詳細を発表した(関連記事)。基本料およびSkype auユーザー同士、Skype auユーザーとパソコンなどのSkypeユーザーとの通話料は無料となる(ただし2011年11月末まで、以降については未定)。

 通話料が無料になる使い方では、音声伝送にはVoIP(voice over IP)ではなく、品質の安定した回線交換を利用する。Skype auユーザー同士の通話では、通常のau携帯電話同士の通話と同様の品質で通話できる。Skype auユーザーとパソコンのSkypeユーザーが通話する場合は、auのスマートフォンからKDDIのセンターまでは回線交換、KDDIのセンターからSkypeユーザーのパソコンまではVoIPとなる。

 こうしたサービス形態のため、利用中に必要なパケット通信料金はSkypeアプリへのログインやコンタクトリストの表示などにかかる分だけで済む。無料通話時にパケット通信を使っていないため、通話に対してはパケット通信料金がかからない。

 一方、Skype auユーザーがSkype auアプリから国内の固定電話・携帯電話に発信した場合は、通常の回線交換を経由して固定電話・携帯電話と通話する形になる。このため、料金は通常のau携帯電話からの発信と同じになる。

 また、Skype auから海外の固定電話・携帯電話に発信する場合は、Skypeが定める通話料金を適用する。このケースでは端末からVoIPで音声を伝送する。料金は、Skypeが提供する「月額プラン」やプリペイド方式の「Skypeクレジット」で支払うことになる。