オンラインマーケティングのインドYbrant Digitalは現地時間2010年8月16日、韓国のDaum Communicationsからオンライン検索事業Lycosを買収すると発表した。買収額は3600万ドル。

 Lycos事業では、検索サイト「Lycos.com」のほか、サイト構築サービス「Tripod」、Webサイトホスティング「Angelfire」、ゲームサイト「Gamesville」、電話番号/メールアドレスのオンラインディレクトリ「WhoWhere」などを運営している。1カ月当たりのユニークビジター数は米国で1200万~1500万人、世界で6000万人近くに上るという。

 1995年に米国で設立されたLycosは、スペインTerra Networksが2000年に125億ドルで買収したが(関連記事:TerraがLycosを125億ドルで買収、インターネット企業「Terra Lycos」が誕生)、2004年にDaumが所有権の100%を9500万ドルで買い取った。Daumは2009年にLycosの再編を実施し、黒字化を果たした。LycosをYbrantに売却することにより、Daumは今後、将来性の高い検索やモバイル、SNS、位置情報サービスの新たな事業に注力するとしている。

 一方Ybrantは、世界20カ国に拠点を構え、オンラインディスプレイ広告や、検索連動型マーケティングの技術を手がけている。欧州、米大陸、アジアの主要広告代理店や、米MicrosoftのMSN、米Yahoo!、米Viacomなどと提携関係を結んでいる。

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