米コネチカット州は米国時間2010年7月21日、米Googleの地図検索サービス「Googleマップ」の「ストリートビュー」画像を撮影する車両が一部個人データを取得していた問題について、同社に質問状を送ったことを明らかにした。この問題に関する調査には、現在同州を含め38州が協力しているという。

 質問状では、Googleが事前にストリートビュー用ソフトウエアをテストしたかどうか尋ね、(テストしていれば)ペイロードデータを収集することが分かっていたはずだと指摘している。

 Googleは今年5月、ストリートビュー撮影車両がWi-Fiネットワークでやりとりされるペイロードデータを取得していたことを明らかにした。過去の実験的プロジェクトで作成したデータ収集用コードが手違いでストリートビュー用ソフトウエアに紛れ込んだもので、「誤って収集した」と釈明している(関連記事:Google、Street View車両の個人データ収集を認める)。

 コネチカット州法務長官のRichard Blumenthal氏は「Googleの対応は、質問に答えるよりもむしろ多くの疑問を生み出している。我々は、完璧で包括的な回答を得るため、法的措置を含め、あらゆる適切な手段をとるつもりだ」と述べた。

 また38州は、問題のコードの責任者を明らかにするよう要請し、このコードによりストリートビュー車両でデータを収集できることをなぜGoogleが気付かなかったのかと非難した。コードが紛れ込んだ経緯とデータ収集が行われた地域の詳細な説明や、収集した情報を販売あるいは使用したかについての回答なども求めている。

 共同調査には、フロリダ州、イリノイ州、ケンタッキー州、マサチューセッツ州、ミズーリ州、テキサス州などが参加している。

[発表資料へ]