図 連携実験の概要
図 連携実験の概要
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 日本デジタル配信(JDS、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:河村浩氏、ホームページへ)は2010年6月21日、「Cable Gate」の更なる拡充に向けて、おすすめ番組情報をケーブルテレビ自主放送で行われているデータ放送へ提供する実験を始めると発表した。テレビとモバイルの連携による相乗効果、および新たなサービススタイルを検証することに目的を置く。

 Cable Gateは、全国のケーブルテレビ事業者のモバイルサイトなどWebサイトを構築しようというもの。ケーブルテレビ事業者の各種サービスメニューの紹介や、動画コンテンツを活用した専門チャンネルのおすすめ番組情報の提供、番組表(EPG)情報の提供、お気に入り番組の見逃しを防ぐお知らせメール(リマインドメール)の配信などを提供するサービスである。実証実験を経て、2010年4月から本サービスを開始している。

 今回の実験は、Cable Gateで配信している専門チャンネルのおすすめ番組情報(静止画)を、データ放送へ情報提供するもの(図)。視聴者はテレビのデータ放送の画面から、おすすめ番組情報を見ることが可能となる。またデータ放送画面からチャンネルを選局でき、今回の実験では行わないが、番組録画予約なども可能となる。

 テレビ画面に表示されるQRコードを使って、モバイル向け「Cable Gate」と連携させることで、「お知らせメール」などの機能がすぐに利用できるようになる。

 実験は、プラットイーズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:隅田徹氏)と、メディアキャスト(本社:東京都渋谷区、代表取締役:杉本孝浩氏)の技術協力のもと、香川テレビ放送網(本社:香川県坂出市、代表取締役 三谷繁雄氏)のサービスエリアにおいて8月1日から9月30日まで実施する予定。

 6月24日~26 日に開催される「ケーブルテレビショー2010」(東京・池袋サンシャインシティ、ホームページへ)で、今回の香川テレビにおける実験システムを参考展示する。JDSは今後、この実験結果を基に商用化を模索する。テレビ、モバイル、パソコンなどマルチスクリーンへの情報配信に向けた高度サービスの実現およびケーブルテレビ事業者のサービス向上に貢献していくという。

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