写真●左から、米Microsoft コーポレート バイスプレジデント Officeプロダクトマネジメントグループの沼本健氏、マイクロソフト代表取締役社長の樋口泰行氏、マイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部 業務執行役員 本部長の横井伸好氏
写真●左から、米Microsoft コーポレート バイスプレジデント Officeプロダクトマネジメントグループの沼本健氏、マイクロソフト代表取締役社長の樋口泰行氏、マイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部 業務執行役員 本部長の横井伸好氏
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 マイクロソフトは2010年5月28日、都内でOffice 2010発売記念イベント「Microsoft Office & SharePoint Conference 2010」を開催(関連記事)。プレス向けのQ&Aセッションに同社代表取締役社長の樋口泰行氏(写真中央)、同社インフォメーションワーカービジネス本部 業務執行役員 本部長の横井伸好氏(写真右)、米Microsoft コーポレート バイスプレジデント Officeプロダクトマネジメントグループの沼本健氏(写真左)が参加した。質疑応答の主な内容は以下の通りである。

Office 2007投入時にはリボンUIに戸惑ったユーザーが多かった。Office 2010では5月1日の企業向けボリュームライセンス発売後にどのような反応があったか。

横井氏: 全体的にポジティブな反応をいただいている。Office 2010では、リボンUIをカスタマイズできるようにした。また、細かい工夫だが、リボンUIのカラーをOffice 2003のメニューバーへ近づけた。これで、Office 2003からOffice 2010へ乗り換えるユーザーの、最初の抵抗感を軽減することができるだろう。

沼本氏: Office 2007のリリースから時間が経過するにつれて、リボンUIへの不満はあまり聞こえてこなくなり、むしろ、Outlookなど一部のアプリケーションがリボンUIを採用していないことへの不満が多くなった。このフィードバックを反映して、Office 2010ではすべてのアプリケーションをリボンUIに統一した。リボンUIは、使い方に慣れれば非常に便利だ。当社の調査によると、リボンUIの採用によって使用される機能の数は4倍から10倍に増える。

Web版の「Office Web Apps」は機能を限定して提供される。今後、Web版の機能を拡張する予定はあるか。

沼本氏: 今回リリースしたOffice Web Appsは第1弾という位置づけであり、順次機能を拡張していく予定だ。具体的なアップデートサイクルは検討中の段階である。アップデートをサービスとして提供できるのが当社の強み。例えば、当社の企業向けオンラインサービス「BPOS(Business Productivity Online Suite)」では、90日間に1回のサイクルでアップデートしている。

Office 2010の一般向け発売当初は、パッケージ購入者しかWindows LiveでOffice Web Appsを利用できないという報道があったが、これは事実か。

沼本氏: パッケージ購入者と未購入者で、Office Web Appsで使える機能に差を付けることは絶対にない。しかし、Windows Liveユーザーは世界に4億5000万人いる。4億5000万人に対して、Office Web Appsの提供開始が同時というわけにはいかない。

■変更履歴
Windows Liveユーザーを「450万人」としていましたが、正しくは「4億5000万人」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2010/05/28 22:00]