写真1●マイクロソフトの樋口泰行代表執行役社長
写真1●マイクロソフトの樋口泰行代表執行役社長
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写真2●米Microsoft コーポレート バイスプレジデント Officeプロダクト マネジメント グループの沼本健氏
写真2●米Microsoft コーポレート バイスプレジデント Officeプロダクト マネジメント グループの沼本健氏
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 2010年5月28日、Office 2010発売記念イベント「Microsoft Office & SharePoint Conference 2010」の基調講演に登壇したマイクロソフトの樋口泰行代表執行役社長(写真1)は、同社のクラウドプラットフォームに言及。「マイクロソフトは世界に6カ所のクラウド用の巨大データセンターを持つ。そのクラウドサービスに完全対応したOffice 2010を使うことで、ユーザーは規模の経済性を享受できる」と述べ、0ffice 2010をアピールした。Office 2010は、5月1日に企業向けボリュームライセンスを発売した。一般向け発売は6月17日を予定する。

 続いて、米Microsoft コーポレート バイスプレジデント Officeプロダクト マネジメント グループの沼本健氏(写真2)が登壇。「Office 2010では、世界で860万人、日本だけでも40万人がベータテストに参加した。これはOffice 2007のときの3倍に当たり、ユーザーが新版Officeへ高い関心を寄せていることがうかがえる」と述べた。国内では、すでに20社の大手企業がOffice 2010を早期導入した。また、80社の中堅中小企業が導入を表明しているという。

 Office 2010では、Webブラウザで動作する「Office Web App」、モバイル端末用の「Office Mobile 2010」を提供する。これについて沼本氏は、「パソコン、スマートフォン、Webブラウザからクラウドサービスを利用できるOffice 2010では、ツールの機能より、どのデバイスから使ってもデータが損なわれないという信頼性が大切」と主張。データ破損などの事故がおこらない環境を構築するために、インフラ面へ23億ドルを投資したことを明らかにした。「3月に当社CEOのスティーブ・バルマーが発表した経営ビジョン“We’re all in”とは、和訳すると“まるごと本気です”という意味だ。莫大な投資をすることで、データが損なわれることのない安全な環境を実現した」(沼本氏)。