米Facebookは米国時間2010年5月11日、同社が提供しているソーシャルプラグインが10万以上のWebサイトで採用されていると発表した。ソーシャルプラグインにより、開発者やユーザーは同社が運営するSNSサイト「Facebook」と連携したソーシャル機能を自身のWebサイトやブログなどに追加することができる。

 Facebookは外部サイトとの連携に2008年より取り組んでおり、同年12月にはFacebookのアカウント情報、友人、プライバシー設定などをサードパーティーのWebサイトやアプリケーションで利用できるようにするデータポータビリティー技術「Facebook Connect」を正式公開した(関連記事:Facebook,外部サイトとの連携を実現する「Facebook Connect」を正式公開)。Facebook開発者ネットワークチームのJustin Osofsky氏によると、現在25万以上のWebサイトが同技術を使っている。

 ソーシャルプラグインは、より手軽にWebサイトのパーソナル化を可能にするもので、わずか1行のHTMLを加えるだけで、気に入ったコンテンツを支持する「Like」ボタン、Facebookユーザーのオンライン活動を表示する「Activity Feed」といった機能を組み込むことができる。

 しかし、Facebookと外部サイトとの情報共有については、一部プライバシー擁護団体などが強い懸念を示している。また米メディアの報道(CNET News.com)によると、Facebookのプロフィール情報共有で提携している地域レビューサイト「Yelp」に見つかったセキュリティホールにより、Facebookユーザーの個人情報が漏洩の危機に陥った。なお、現時点でYelpの問題は解消されている。

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