ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の「Facebook」を運営する米Facebookは米国時間2008年12月4日,Facebookの情報や機能と外部サイトとの連携を実現するデータ・ポータビリティ技術「Facebook Connect」を正式公開した。同社Webサイトを通じてソースコードやサンプル・アプリケーションを入手できる。

 Facebook Connectは,Facebookのアカウント情報,友人,プライバシ設定などをサードパーティのWebサイト,デスクトップ・アプリケーション,デバイスで利用できるようにする技術。7月より開発者向けに提供し,テストを実施していた(関連記事:Facebook,「Facebook Connect」の導入で24のWebサイトと提携)。

 テスト期間中に,CNET,CNN.com/Forum,Joost,MyBarackObama,TechCrunchといった100を超えるWebサイトがFacebook Connectを導入。いくつかのWebサイトでは,新規登録者の3分の2がFacebook Connect経由だったという。またFacebook Connectから登録したユーザーは,他のユーザーと比べて利用度が50%以上高かった。

 Facebook Connectを導入しているWebサイトでは,ユーザーはFacebookアカウントを使ってログインし,新たにプロフィールを作成することなくFacebookのプロフィール情報を流用できる。どのWebサイトでどの範囲までデータやソーシャル機能を共有するか,設定することが可能。例えば外部サイトで行った活動を,Facebookの「News Feed」機能を介して友人に通知するといった利用ができる。

 FacebookはFacebook Connectを,アプリケーション開発プラットフォーム「Facebook Platform」をさらに発展させるものと位置づけている。Facebook Platformは2007年5月に提供開始して以来,5万2000以上のアプリケーションが対応しているという。

[発表資料(プレス・リリース)]
[発表資料(開発者向け公式ブログ)]