NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は2010年4月27日、仮想マシン貸しサービス「Bizホスティング ベーシック」を30日から提供開始すると発表した。競合他社への対抗や既存設備の流用によるコスト圧縮などで、料金を最小構成時で月額8000円(IPアドレス、ファイアウォール込み)に抑えた。

 新サービスの特徴は、センター回線の料金が不要なこと。NTTコムのバックボーン回線に直結したデータセンター内に仮想マシンを構築して貸し出す形態だからだ。仮想マシンはプロセッサを1~8仮想コア、メモリー容量を1G~16Gバイト、ディスク容量を100G~2Tバイトの間で選択できる。最小構成の場合で月額7000円となる。

 実際に利用するにはグローバルIPアドレスとファイアウォールの利用料も必要で、それぞれ月額500円である。そのため、合計で8000円が最小構成時の実際の月額料金となる。OSはNTTコムから月額課金で提供を受けることも、ユーザー自身が購入したものをインストールすることもできる。前者の場合、Windows Serverが月額3000円、Red Hat Enterprise Linuxが月額7000円となる。

 同社は、09年10月のサービス発表当初は月額2万円台を予定していた(関連記事、発表時のサービス名称は「グリーンホスティング ベーシック」)。その後、ソフトバンクテレコムなどからさらに低料金のサービスが登場したため(関連記事)、最低料金を引き下げたサービス提供に踏み切った。