Tweetie
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 ミニブログサービスの米Twitterは米国時間2010年4月9日、iPhoneやMacintosh向けTwitterクライアントアプリ「Tweetie」を手がける米Atebitsを買収したと発表した。今後はTweetieの名称を「Twitter for iPhone」に変更し、米Appleのアプリ販売・配布サービス「App Store」で数週間以内に配布するとしている。アプリの料金はこれまで2.99ドルだったが無料化する。

 TwitterのEvan Williams最高経営責任者(CEO)は同社公式ブログで、Appleのタブレット端末「iPad」向けのアプリも提供する予定だと述べている。なおAtebits設立者のLoren Brichter氏はTwitterのモバイル部門に移籍する。

 Twitterは同日、カナダRIM(Research In Motion)が配布を開始したスマートフォン「BlackBerry 」向けアプリケーションの開発に同社が協力したと発表した。こうした動きついて米メディア(New York Times)は、「同社はこれまで自社のWebサイト『Twitter.com』の開発に注力し、クライアントアプリケーションの開発はサードパーティーに委ねてきたが、大きく戦略を変更したようだ」と報じている。

 Twitterの取締役、Fred Wilson氏も「TweetieのようなモバイルクライアントはTwitter自らが提供すべき」と述べているという。「今後サードパーティーの開発者は、ビジネスツールや分析ツール、ゲーム関連の開発に注力すべき」(同氏)としている。

 またTwitterのEvan Williams CEOは同社公式ブログで、「開発者、サービス提供会社、パブリッシャーは、iPhoneやiPad向けのTwitterクライアントを活用して、付加的なツールを作れるようになる」と述べている。ただ同氏はその詳細について明らかにしておらず、具体的な情報はAtebits設立者のLoren Brichter氏が正式にTwitterに加わった後に発表するとしている。

 同社は、4月14~15日に同社初の開発者会議「Chirp」を開催する。この会場で新たなアプリの開発や買収計画などの発表がありそうで、開発者の緊張が高まっているとNew York Timesは報じている。

 なおTwitterが企業買収を行ったのはこれで3度目。同社は2008年7月に検索エンジンの米Summizeを、2009年12月に位置情報技術の米Mixer Labsを買収している(関連記事:Twitter,「GeoAPI」開発企業のMixer Labsを買収)。

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