米CAは米国時間2010年2月24日、クラウド・コンピューティング向けソフトウエア・ベンダーの米3Teraを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。買収金額については明らかにしていない。

 CAはクラウド・コンピューティング分野の事業推進に向けた買収を積極的に進めており、昨年11月にネットワーク性能管理の米NetQoSを、今年1月にサービス・レベル管理(SLM)の米Oblicoreを買収している(関連記事:CA、サービス・レベル管理ソフトのOblicoreを買収)。

 3Teraは、企業やサービス・プロバイダのクラウド・コンピューティング導入を支援する製品を手がけている。同社のグリッドOS「AppLogic」では、Webサーバーやデータベース・サーバーなど複数の要素を視覚的操作で組み合わせ、クラウド・コンピューティング環境で動作するWebアプリケーションを構築することができる。また、クラウド・コンピューティング向けアプリケーションやコンポーネントを販売するマーケットプレイスも運用している。

 CAは、AppLogicを同社のインフラ管理製品「CA Spectrum Automation Manager」や「CA Service Assurance」などと統合し、クラウド・コンピューティングを導入、管理、最適化するための包括的なツールを顧客に提供するとしている。また、3Teraは現在オープンソースの仮想化プラットフォーム「Xen」をサポートしているが、米VMwareの「VMware ESX」と米Microsoft「Hyper-V」にもサポート対象を拡大する計画である。

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