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 米IBMは米国時間2010年2月8日、サーバー向け新型8コア・プロセサ「POWER7」と、同プロセサを搭載した新型サーバー「IBM Power 780」「同770」「同755」「同750 Express」を発表した。POWER7搭載サーバーは2月中旬より順次出荷を開始する。

 POWER7は8個の演算コアを搭載し1コア当たり4つのスレッドを実行できるため、1チップで同時に32個のスレッドを処理できる。既存デュアルコア・プロセサの「POWER6」に比べ、1チップ当たりのスレッド数が8倍に増えた(関連記事:IBM,新型デュアルコア・プロセサ「POWER6」と対応サーバー「System p 570」を発売)。要求される処理負荷に応じてスレッドの処理方法を動的に調整する機能「Intelligent Threads」や、メモリー容量を物理メモリー・サイズの最大2倍まで仮想的に増やす圧縮機能「Active Memory Expansion」を採用した。

 米メディア(InfoWorld)によると、POWER7の動作周波数は3.0G~4.14GHz、製造プロセス・ルールは45nm。IBMは、8コア版のほか4コア版と6コア版も用意する計画。

 新型サーバーは、Power 780/770が最大8個のPOWER7を搭載可能なハイエンド・モデル、Power 755/750 Expressが最大4個を搭載可能な4Uサイズのラックマウント・サーバー。IBMでは、Power 750 Expressのコスト・パフォーマンスが「Sun SPARC Enterprise T5440」より71%、「Sun SPARC Enterprise M5000/M4000」より280%以上、「HP Integrity rx7640/rx6600」より400%以上高いとしている。出荷時期は、Power 755/750 Expressが2月19日、Power 780/770が3月16日の予定。

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