写真1●POWER6プロセサ
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 米IBMは英国時間5月21日,新型デュアルコア・プロセサ「POWER6」(写真1)と,同プロセサ・ベースのハイエンド・サーバー「IBM System p 570」(写真2)の提供を開始した。

 POWER6の動作周波数は4.7GHz。製造プロセス・ルールは65nm。処理速度が既存の「POWER5」に比べ2倍だが,消費電力は同等という。

 データ処理用の帯域幅が毎秒300Gバイトあり,IBMは「(米Appleのデジタル・コンテンツ配信サービス)iTunes Storeの取り扱いタイトルすべてのダウンロードを約60秒で終えられる」としている。


写真2●System p 570サーバー
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 また「UNIX対応マイクロプロセサとしては初めて」(IBM),10進浮動小数点演算のハードウエア処理を可能とした。

 System p 570は,最大8個のPOWER6を搭載可能なサーバー。IBMがベンチマーク・テストTPC-Cで「HP Superdome」サーバーと比較したところ,1コア当たりの処理性能が3倍高かったという。またIBMでは,「30台の『SunFire v890』サーバーを1台のSystem p 570に集約し,1年間に10万ドル以上のエネルギー関連コストを節約できる」と説明している。

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