米Associated Press(AP通信)は米国時間2010年2月1日、ニュース・コンテンツの配信に関して米Yahoo!との提携を継続することを明らかにした。新たなライセンス契約のもと、Yahoo!のポータル・サイトにAP通信のニュース記事を提供する。詳しい契約条件については明らかにしていない。

 AP通信はYahoo!をはじめとするポータル・サイトやニュース・サイトにコンテンツを提供しているが、記事使用に関する管理強化を進めており、無断でニュース・コンテンツを掲載するWebサイトやポータル・サイトなどには法的措置を講じるなどの方針を昨年4月に明らかにした(関連記事:AP通信がニュース・コンテンツ保護の取り組み,無許可サイトには法的措置)。

 米経済誌「Wall Street Journal」の電子版によると、AP通信は新たな契約条件について、Yahoo!だけでなく米Googleや米Microsoftとも交渉してきた。AP通信は自社および加盟新聞社の記事がどこでどのように使われているか追跡するシステムを開発中で、ポータル・サイトやニュース・サイトにこのシステムへの対応を望んでいる。また、加盟新聞社からの収入が減っていることから、オンライン記事の価格引き上げも狙っている。AP通信の説明によれば、当初の契約では比較的安価で幅広い記事へのアクセスを許可していた。

 CNET News.comの報道によると、GoogleとAP通信との交渉はまだ結論が出ていない。両社の従来の契約は1月末に期限を迎えたが、Googleは昨年12月下旬よりAP通信の記事掲載を停止している。

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