米Yahoo!が2010年1月26日に発表した2009年第4四半期決算は、純利益が1億5300万ドルで、前年同期(3億300万ドルの赤字)から黒字転換した。1株当たり利益は11セント(Microsoftとの検索サービスの提携に関連する費用を除いた場合は15セント)。営業利益は1億1900万ドルとなった。前年同期は2億7800万ドルの営業損失を報告していた。

 売上高は17億3200万ドルで前年同期から4%減少、前期から10%増加した。提携企業に支払う手数料(TAC)を除いた売上高は12億5800万ドルで,前年同期から9%減少した。

 マーケティング・サービスの収入は15億3500万ドルで前年同期比4%減。会費収入は1億9600万ドルで前年同期比7%減だった。マーケティング・サービス収入のうち、傘下サイトによるものが9億7100万ドル(同9%減)。傘下サイトの収入減は、検索広告(同15%減)とディスプレイ広告(同1%減)の落ち込みが主な要因。一方で提携サイトからの収入は5億6400万ドルと前年同期から6%伸びた。

 併せて発表した2009年通期の業績は、売上高が64億6000万ドルで前年に比べ10%減となった。純利益は5億9800万ドルで前年から43%増加した。

 2010年第1四半期の業績予想は、売上高を15億7500万~16億7500万ドル、営業利益を9000万~1億1000万ドルの範囲と見込んでいる。ただし、Microsoftとの提携やリストラに関する今後の費用は現時点では予測できないとし、これには織り込んでいない(関連記事:Yahoo!とMicrosoft,検索/広告事業の提携内容で最終合意)。

[発表資料(PDF文書)]