米Oracleは米国時間2009年12月17日,2010会計年度第2四半期(2009年9~11月)の決算を発表した。売上高は前年同期比4%増の59億ドル。会計原則(GAAP)ベースの純利益は同12%増の15億ドル,希薄化後の1株当たり利益は0.29ドルで同15%増加した。

 新規ライセンスによる収入は,前年同期比2%増の17億ドル。ソフトウエア・ライセンス更新および製品サポートによる収入は同14%増の32億ドル。しかしサービス収入は10億ドルで同15%減少した。

 営業利益は22億ドルで前年同期と比べ10%増加。営業利益率は37%で,前年同期から2ポイント上昇した。

 非GAAPベースの場合,純利益は前年同期比12%増の20億ドルで,希薄化後の1株当たり利益は同15%増の0.39ドル。営業利益は同9%増の29億ドル,営業利益率は同2.8ポイント増の49%だった。

 同社CFOのJeff Epstein氏は「当期の業績は,売上高・利益ともに当初予測を大幅に上回った」と述べた。米メディアの報道(New York Times)によると,アナリスト予測は売上高が57億ドル,非GAAPベースの1株当たり利益が0.36ドルだった。

 またOracle社長のSafra Catz氏は,欧州委員会(EC)が来年1月に同社の米Sun Microsystems買収計画を無条件で承認することを期待していると語った。同社は12月14日に,ECの懸念を払拭する狙いで,オープンソース・データベース「MySQL」に関する今後の取り組みについて発表している(関連記事:Oracle,ECの懸念払拭を狙い,MySQLに関する取り組みを明示)。

[発表資料(PDF文書)]