米Time Warner傘下の米AOLは,米国時間2009年11月19日付けで米証券取引委員会(SEC)に提出した「Form 8-K」(臨時報告書)において,社員削減を含むリストラ計画を明らかにした。全従業員の3分の1を削減する予定。

 社員にはすでに告知しており,自主退職者を募るほか,解雇も実施する。同社はこれらリストラ計画により,年間約3億ドルの経費節約を目指す。リストラ関連費用は最大2億ドルにのぼる見込みで,2010年前半に計上する予定。

 米メディアの報道(New York Times)によると,AOLは2004年に2万人以上の従業員を抱えていたが,現在では約6900人に減っている。今回発表したリストラ計画では約2500人が削減対象となる。

 Time Warnerが11月4日に発表した2009年第3四半期の決算報告によると,AOLの売上高は前年同期比23%減の7億7700万ドル。9月末時点の米国加入者は540万人で1年前と比べ210万人減少した(関連記事:Time WarnerのQ3決算は6%減収で大幅減益,しかし通期見通しは上方修正)。AOLは年内にTime Warnerから分離独立する予定である(関連記事:Time WarnerがAOLを分離へ,取締役会が承認)。

[発表資料(PDF文書)]