ドメイン名やIPアドレスを管理する非営利組織ICANNは2009年10月30日,韓国・ソウルで開催した会合で,「国際化国別トップレベル・ドメイン名」(IDN ccTLD)の導入を承認した。11月16日に始める早期承認手続き(ファスト・トラック・プロセス)で,世界の国や地域で使われている文字によるIDN ccTLDの申請を受け付ける。

 「日本語.jp」のように,アルファベットや英数字以外の文字を使う「国際化ドメイン名」(IDN)はこれまで,「国別トップレベル・ドメイン名」(ccTLD)には導入されていなかった。今後は国や地域の支持を得るなどして条件が整ったIDN ccTLDが承認され,「.日本」といったドメイン名が,「.jp」「.cn」「.de」といった既存のccTLDと同様に使われることになる。

 日本のIDN ccTLDについては総務省が中心となって検討が進められ,「.日本」にするという方針が決まっている(関連記事:「.日本」ドメインの実現が具体化,管理事業者の選定・監督団体が設立へ)。

 米メディア(InternetNews.com)の報道によれば,ICANN IDNシニア・ディレクタのTina Dam氏は,今回IDN ccTLDが承認された背景として,ルートDNSサーバーの能力が向上したことや,Internet ExplorerやFirefox ,Safariといった一般的なブラウザがIDNに対応したことを挙げている。

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