インターネットの国別ドメインに,「.日本」を追加する動きが具体化し始めた。2009年7月17日,「日本インターネットドメイン名協議会」(仮称)の発起人会が開かれた。7月28日に設立準備説明会を開催する。日本インターネットドメイン名協議会は,「.日本」ドメインを管理する事業者(レジストリ)を選定し,その事業者が「.日本」ドメインの管理業務に携わることになる。今回民間協議会の設立準備が始まったことで,早ければ2010年に「.日本」ドメインの導入が実現する。

 「.日本」ドメインは,これまでの日本の国別ドメイン「.jp」の日本語版,「.jp」ドメインとは別に,全く新しいトップレベル・ドメインとして導入される。ドメイン名を管理する国際機関ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)で多言語トップレベル・ドメイン導入の方針が決まってから,日本国内でも総務省が中心に検討が進められ,(1)日本の多言語国別トップレベル・ドメインは「.日本」にする,(2)「.日本」ドメインの管理事業者は民間協議会が選定・監督する――という方針が決まっている。

 日本インターネットドメイン名協議会の発起人は,七つの社団法人/財団法人。ECネットワーク,インターネット協会,全国消費生活相談員協会,テレコムサービス協会,日本インターネットプロバイダー協会,日本ネットワークインフォメーションセンター,ハイパーネットワーク社会研究所――である。協議会は,早ければ2010年頭に「.日本」ドメインのレジストリを選定する。