米Mozilla Foundationは米国時間2009年10月30日,オープンソースWebブラウザの次期版「Firefox 3.6」のベータ1版を公開した。WebサイトでWindows版,Mac OS X版,Linux版を無償でダウンロードできる。日本語や英語など50カ国語以上に対応した。

 Firefox 3.6では,新版のレンダリング・エンジン「Gecko 1.9.2」を採用している。JavaScriptの処理を高速化,応答性を向上させて,起動時間も短縮した。セキュリティ面では,導入済みのプラグインが最新版でない場合,直ちにアップデートするよう警告する機能を搭載した。

 このほか,ビデオ再生時のフルスクリーン表示が可能になった。新しいフォント形式「Web Open Font Format(WOFF)」や新たなCSS(Cascading Style Sheet),DOM(Document Object Model),HTML5に対応した。Firefoxを再起動することなく外見を変更できる機能「Personas」も搭載している(関連記事:「ブラウザとOSの境界を曖昧にする」---Mozillaの研究機関が作る“Webの未来”)。

 なお,プラグインの大半はまだFirefox 3.6用にアップグレードされていない。Mozillaは,Firefox 3.6を試す場合は互換性確認ツール「Add-on Compatibility Reporter」を使うよう呼びかけている。

[Mozilla公式ブログへの投稿記事]
[リリースノート]