米Googleは米国時間2009年10月26日,音声通信管理サービス「Google Voice」で携帯電話の番号を流用できる機能限定版サービスを開始した。新たに「Googleナンバー」を取得することなく,Google Voiceの一部機能を使えるようにした。

 これまでGoogle Voiceを利用するには,Googleから付与される電話番号が必要だった。機能限定版サービスでは,利用可能な機能が少ない代わりに,既存の携帯電話の番号でボイスメール機能が使える。録音されたボイスメールは,パソコンで管理することができ,携帯電話機を買い換えても残しておける。

 Google Voiceは,自宅や職場,携帯電話機にかかってきた通話を単一の番号で管理できるサービス。同サービスをベースに,携帯電話機での使い勝手を向上させ,低料金の国際電話サービスも利用できるようにするアプリケーションを「Android」端末とカナダResearch in Motion(RIM)の「BlackBerry」向けに提供している(関連記事:Google,音声通信サービス「Google Voice」を使いやすくする携帯アプリを公開)。

 なお,米連邦通信委員会(FCC)はGoogleがGoogle Voiceで一部地域への通話を制限していることが問題だとし,調査を開始した。FCCは,米AppleがiPhone用Google Voiceアプリケーションの「App Store」登録承認を拒否したとされる問題でも調査を進めている(関連記事:FCC,「Google Voice」の一部地域へのアクセス制限について調査開始App StoreでのGoogle Voice承認拒否問題で,FCCが調査開始)。

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