米Microsoftは米国時間2009年9月17日，Webベースの統合オフィス・アプリケーションの正式名称「Microsoft Office Web Apps」を発表，一般ユーザー向け技術プレビューを開始した。この技術プレビューは参加者数限定の招待制。英語版と日本語版を用意しており，2009年晩秋に対応言語を増やす予定。同社Webサイトで参加申し込みを受け付けている。
Office Web Appsは，軽量版アプリケーション「Word Web App」「Excel Web App」「PowerPoint Web App」「OneNote Web App」をオンライン・サービスWindows Liveで提供するもの。同社は次期オフィス・アプリケーション「Office 2010」の主要構成要素と位置付けている。今回の技術プレビューでは，OneNote Web App以外のサービスが利用できる。
Office 2010と同様の操作性を備え，オンライン・ストレージWindows Live SkyDrive経由でドキュメントを共有できる。Windows搭載パソコンだけでなく，Macintoshにも対応しており，FirefoxやSafariでもアクセス可能（関連記事：マイクロソフト、無償のWeb版Officeの開発者向けベータ版を公開／［PDC 2008］Microsoft，次期「Office」はWebアプリ版「Word/Excel/PowerPoint/OneNote」も提供）。
Windows Liveを介して提供するほか，Office 2010ボリューム・ライセンス契約企業向けの「Microsoft SharePoint Server」によるオンプレミス（自社運用型）提供と，企業向けクラウド・コンピューティング・サービス「Microsoft Online Services（MOS）」経由の提供という契約形態も用意する（関連記事：Microsoft，「Office 2010」のテクニカル・プレビュー版を招待制で公開／マイクロソフトが国内でも無償のWeb版Office、今秋にベータ公開 ）。
なお，同社はOffice Web Appsの正式提供を始める前に，ベータ版を提供する予定。Office 2010は，2010年上半期にリリースされる予定。
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