マイクロソフトは2009年9月9日、Web版オフィスアプリケーション「Office Web applications」のテクニカルプレビュー(開発者向けベータ)版を公開した。ブラウザ上でWord、Excel、PowerPoint、OneNoteで作成したファイルの編集と閲覧ができるWebアプリケーションサービスである。一つの文書を複数の利用者で共同編集するコンセプトを訴求する。Windows Live上で無償サービスとして提供するほか、有償版ソフトも用意する。

 年末に掛けてパブリックベータ(一般利用者向けベータ)版を公開。2010年上半期に、オフィススイート「Microsoft Office 2010」と同時に提供を開始する見込みだ。Office 2010のテクニカルプレビュー版は7月14日に公開済みである(関連記事)。Office 2010のテクニカルプレビュー版を試用するユーザーに対し、Office Web applicationsのテクニカルプレビュー版の使用権を与える。

 Office Web applicationsとOffice 2010のユーザーインタフェースは、ほぼ同様だという。ファイルの閲覧機能もとんど違いがない。異なるのは編集機能である。OfficeWeb applicationsはOffice 2010の一部の編集機能のみを利用できる。テクニカルプレビュー版では、フィルタ機能を使ったExcelシートをOffice Web applicationsで閲覧した場合、Office 2010と同様にフィルタ機能を使ったデータ抽出表示が可能だ。一方、Office Web applicationsの編集機能では、Excelシートにフィルタを追加することはできない。