フィンランドのNokiaは現地時間2009年9月11日,ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の運営などを手がける米Plum Venturesの買収を発表した。Nokiaは取得したPlumの資産を自社のサービス事業に組み込み,同社が現在力を入れている「ソーシャル・ロケーション・サービス」の強化を図る。

 Plumはサンフランシスコとボストンに拠点を置く非公開企業で従業員は約10人。家族,近隣住民,スポーツチーム,学校,従業員同士といった限定的なグループ内で,簡単にコンテンツやメッセージをやりとりできるオンライン・サービスを運営している。

 米メディアの報道(Internetnews.com)によると,Plumは同社のサービス提供プラットフォームをライセンス提供しており,これを利用すれば,企業などが自社ブランドでSNSサイトを展開することができる。Nokiaは携帯電話メーカーからモバイル・ソリューション・プロバイダへの転換を図っており,今回の買収はその一環とみられる。

 なお,Nokiaは今年,モバイル・コンピューティング事業の推進に向けて米Intelおよび米Microsoftと提携を結んでいる(関連記事1:IntelとNokia,モバイル・コンピューティング開発に関する長期的提携を発表 /関連記事2:MicrosoftとNokiaが提携,モバイル版OfficeをSymbian携帯電話に )。

[発表資料へ]