米Microsoftは米国時間2009年9月1日,「Windows 7 Enterprise」の90日間評価版の無償提供を開始した。また,Windows 7 Enterpriseと「Windows 7 Professional」の企業向けボリューム・ライセンス販売も始めた。Professionalについては,期間限定で割引価格を適用する。

 Windows 7 Enterpriseの90日間評価版は,企業のIT管理者がアプリケーション/ハードウエアの動作や配布手順を確認するためのバージョン。内容はRTM版(製品版)と同じという。MicrosoftはWebサイトで無償ダウンロード提供している。配布予定の上限ライセンス数に達した時点で提供を打ち切る。メンテナンス・プログラム「Software Assurance」のボリューム・ライセンス契約者とMSDN/TechNet会員は既にRTM版を入手できるため,この評価版は必要ない(関連記事:Windows 7のRTM版がMSDNおよびTechNet会員向けに公開 )。

 90日間評価版の対応言語は日本語,英語,スペイン語,フランス語,ドイツ語。32ビット版と64ビット版を用意する。アクティベーションせずに使用した場合,インストール後10日を過ぎると1時間ごとにシャットダウンするようになる。90日間の評価期間の終了後も,毎時間シャットダウンする。評価終了後も使い続けるには,製品版を購入してクリーン・インストールし,ドライバおよびアプリケーションを再インストールする必要がある。

 Windows 7 Professionalボリューム・ライセンスの割引販売は,Windows 7へアップグレードするSA未契約企業が対象。2010年2月28日まで15%引きで販売する。ただし,この割引率はMicrosoftがチャネル販売業者に提示するものであり,実際の価格は業者によって異なるという(関連記事:マイクロソフト,Windows 7の法人向けライセンスを発売)。

[Microsoft公式ブログへの投稿記事(Windows 7 Enterprise評価版)]
[Microsoft公式ブログへの投稿記事(Windows 7 Professional/Enterpriseボリューム・ライセンス販売)]