米Hewlett-Packard(HP)は米国時間2009年8月18日,2009会計年度第3四半期(2009年5~7月)の決算を発表した。売上高は275億ドルで前年同期比2%減少(為替の影響を除いた場合は4%増加)。会計原則(GAAP)ベースの純利益は16億ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.67ドル)で同19%減少した。営業利益は同14%減の22億ドルだった。

 非GAAPベースでは,純利益は同1%増の22億ドル(1株当たり利益は0.91ドル),営業利益は同8%増の30億ドルとなる。

 事業別の業績を見ると,サービス事業が好調で,売上高は前年同期比93%増の85億ドルにのぼった。昨年の米EDS買収が大きく貢献している(関連記事:HPのEDS買収が完了,買収額139億ドル)。

 個人向けシステム事業は出荷台数が前年同期比2%増加したものの,売上高は84億ドルで同18%減少した。ノート・パソコンによる収入が同10%低下し,デスクトップ・パソコンは同26%落ち込んだ。企業向けが同22%減,消費者向けが同13%減と,ともに不調だった。

 画像処理およびプリンティング事業の売上高は前年同期から20%減少して57億ドル,プリンタの出荷台数は同23%減少した。企業向けストレージおよびサーバー事業の売上高は,同23%減の37億ドル。ソフトウエア事業は,同22%減の8億4700万ドルだった。

 地域別で見た場合,米大陸の売上高は前年同期比8%増の126億ドル。EMEA(欧州/中東/アフリカ)は同12%減の99億ドル,アジア太平洋地域は同4%減の50億ドルだった。総売上高の62%は米国外によるものだった。BRIC諸国(ブラジル,ロシア,インド,中国)の合計売上高は同6%縮小し,売上高全体に占める割合は10%となった。

 今後の見通しについては,2009会計年度第4四半期(2009年8~10月)の売上高が前期比約8%増加すると予測している。希薄化後1株当たり利益はGAAPベースで約0.97ドル,非GAAPベースで約1.12ドルになると見込む。

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