米AMDから分離独立した米GLOBALFOUNDRIESは米国時間2009年7月29日,仏伊合弁のSTMicroelectronicsと半導体製造に関する契約を結んだと発表した。GLOBALFOUNDRIESがAMD以外から半導体製造を請け負うのは初めてという。

 STMicroelectronicsは,40nmプロセス・ルールの低消費電力半導体の製造を委託する。フォトマスク作成用データの受け渡し(テープ・アウト)と生産開始は2010年の予定。

 GLOBALFOUNDRIESは,現在ドイツのドレスデンにある300mmウエーハ対応半導体工場「Fab 1」で製造を行っている。また,2009年7月にニューヨーク州マルタで新工場「Fab 2」の建設を開始する。投資金額は42億ドル。

 同社は,AMDが半導体製造事業を切り離して2009年3月にアブダビの政府系投資会社Advanced Technology Investment(ATIC)と共同で設立した(関連記事:AMDから分離独立した製造事業,「GLOBALFOUNDRIES」として正式発足)。AMDより半導体製造を請け負うが,他社への供給も視野に入れた生産体制を世界に構築するとしている。

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