米Accentureは米国時間2009年7月17日,フィンランドのNokiaから,スマートフォン用OS「Symbian OS」の技術サポート部門であるSymbian Professional Servicesを買収することで合意に達したと発表した。買収額は非公表。60~90日以内に買収手続きを完了する予定。

 同部門は,携帯端末メーカー,チップ・メーカー,携帯通信事業者を対象として,Symbian OSに関する技術コンサルティングやサポート・サービスを提供している。業務内容は,高度な技術サポート,携帯端末の性能を向上させるためのチューニング技術の提供,エラー診断,ソフトウエア開発など。

 買収に伴い,英国,フィンランド,日本,韓国,オーストラリアで勤務する同部門のエンジニアとコンサルタント約165人がAccentureへ移籍する。

 Nokiaは2008年に英Symbianの全株式を取得し,複数のメーカーと共同で,同OSをベースとした共通プラットフォームの開発を推進する非営利団体「Symbian Foundation」を設立(関連記事:ノキア,ドコモなどがSymbianプラットフォーム統一を発表Symbian FoundationにHPなど14社が参加,パートナ企業は78社に)。同プラットフォームのオープンソース化を目指している。

 米Gartnerの調べによると,2009年第1四半期のスマートフォン市場におけるSymbian OSの世界シェアは49.3%で,第1位の座にある(関連記事:世界の携帯電話販売は8.6%減,スマートフォンは12.7%増,AppleとRIMがけん引)。

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