フィンランドNokiaは現地時間2009年7月16日,2009年第2四半期の決算を発表した。売上高は99億1000万ユーロ(約141億3000万ドル)で,前年同期に比べ25%減少した(為替の影響を除いた場合は同24%減)。純利益は2億8700万ユーロ(約4億500万ドル)で,前年同期の10億8300万ユーロ(約15億2800万ドル)から大幅な減益となった。希薄化後の1株当たり利益は0.10ユーロ(約0.14ドル)で,前年同期の0.29ユーロ(0.41ドル)から減少した。

 売上高の内訳を見ると,デバイスとサービス事業が前年同期比28%減の65億9000万ユーロ,Nokia Siemens Networks事業が同21%減の32億ユーロ,2008年に買収したデジタル地図のNAVTEQ事業が15億ユーロだった(関連記事:欧州委員会,Nokiaによるナビ向け地図データ企業NAVTEQの買収計画を本格調査)。

 当期における携帯端末市場の推定出荷台数は2億6800万台で,前年同期比12%減少したものの,前期からは5%増加した。Nokiaの出荷台数は1億320万台で,前年同期比15%減,前期比11%増だった。携帯端末市場における同社のシェアは38%で,前年同期の40%から縮小,前期の37%からは拡大した。また,同社の携帯端末の平均販売価格(ASP)は62ユーロで,前期の65ユーロから下がった。

 営業によるキャッシュフローは7億1600万ユーロで,前年同期の15億ユーロから約半減した。

 今後の見通しについては,出荷台数は第3四半期が前期比横ばいかやや上昇し,2009年通年では前年と比べ約10%落ち込むと見る。同社の携帯端末市場におけるシェアは前期と同レベルと予測する。

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記事公開時,本文第1段落に「純利益は3億8000万ユーロ(約5億4000万ドル)で,前年同期の11億ユーロ(約15億5000万ドル)から大幅な減益となった」とありましたが,これは「純利益は2億8700万ユーロ(約4億500万ドル)で,前年同期の10億8300万ユーロ(約15億2800万ドル)から大幅な減益となった」の誤りです。また,第2段落に「NAVTEC事業」とありましたが,これは「NAVTEQ事業」の誤りです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2009/07/17 13:18]