米Yahoo!は米国時間2009年6月22日,セルフサービス型のバナー広告制作/配信サービス「Yahoo! My Display Ads」のパイロット版を米国で開始したと発表した。主に中小企業を対象としたもので,広告主自らがバナー広告を作成し,予算とターゲットに応じて,Yahoo!やそのパートナーのサイトに掲載できる。

 同種のツールを提供する米AdReadyと提携してサービスを実現した(関連記事:ad:techリポート:中小広告主がバナー広告を簡単に制作・配信できるオンラインツール「AdReady」)。ブランディングを目的としたインプレッション重視の広告キャンペーンと,クリック数重視の広告キャンペーンの両方に対応する。

 同サービスにアカウント登録すると,800を超えるテンプレートを使って,Webベースのインタフェースでバナー広告を作成できる。テキスト,画像,色,ロゴはカスタマイズが可能。別の方法で既に作成済みの広告ファイル(.swfまたは.gif)をアップロードして使うこともできる。アカウント登録と広告の作成は無料。

 広告を配信するターゲットは,ユーザーの地域,掲載サイトのジャンル,ユーザーの性別/年齢により設定できる。課金単位はCPM(インプレッション単価)とCPC(クリック単価)から選択でき,1日あたりの予算は最低30ドルから設定可能。

 すべての設定を終えた広告をキャンペーンとして登録すると,Yahoo!による審査を経て,通常1~4営業日後から掲載が開始される。広告のパフォーマンスを確認できるレポート機能も備える。

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