米Googleは米国時間2009年6月16日,同社のプラグイン・ソフトウエア「Google Apps Sync for Microsoft Outlook」をインストールした「Microsoft Outlook」で検索機能や各種プラグインが正常に機能しなくなると発表し,回避策を紹介した。問題解決に向けて米Microsoftと協力するとしている。

 同プラグインをOutlookにインストールすると,デスクトップ検索ソフトウエア「Windows Desktop Search」でOutlook内の全データに対する検索インデックス作成と検索が行えなくなる。同プラグインが関連レジストリ・キーを変更するために起きる現象。Googleは「Outlook内の検索機能を使う」または「同プラグインをアンインストールする」という回避策を提案している。ただしMicrosoftは,同プラグインをアンインストールしても問題は解決できないと指摘し,変更された「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Windows Search」の「PreventIndexingOutlook」を「0」に戻す方法を示した。

 同プラグインにより,ほかのプラグイン「Microsoft Office Outlook Connector」「Acrobat PDF Maker Toolbar」「Outlook Change Notifier」と米PGPの暗号処理用プラグインも使えなくなる。これらの問題に対しても,Googleは回避策としてGoogle Apps Syncプラグインのアンインストールを挙げている。

 Google Apps Sync for Microsoft Outlookは,Outlookからオンライン・アプリケーション・サービス「Google Apps」を利用するためのプラグイン・ソフトウエア。Outlookからメッセージング/PIMサーバー「Exchange Server」を使う代わりにGoogle Appsにアクセスし,メール/アドレス帳/スケジュール用データを同期できるようにする(関連記事:Outlookから「Google Apps」が利用可能に,Googleがプラグインを提供Outlook用プラグインで企業のExchangeユーザーを狙い撃ちするGoogle)。

[Google公式ブログへの投稿記事]
[Microsoft公式ブログへの投稿記事]