Seasar Foundationは2009年6月13日,Seasar Conference 2009 Spring(関連記事)を開催した。ひがやすを氏がリリースしたばかりの新フレームワークSlim3によるGoogle App Engineアプリケーション開発のデモを披露した。
Seasar FoundationはオープンソースのJavaアプリケーション・フレームワークであるSeasar2,およびSeasar2関連オープンソース・ソフトウエアの開発と普及を支援するNPO法人。Seasar2はひがやすを氏が開発しており,同氏は現在次世代のフレームワークであるSlim3の開発を進めている。
「Slim3はGoogle App Engineのために最適化されたテスト駆動開発フレームワークとして作り直した」とひが氏は言う。Slim3は昨年から開発を始めていたが,今春Google App Engine for Javaがリリースされたことで,Google App Engineをメインのターゲットとするよう方針を転換したという。今後,従来型の開発向けはSeasar2,クラウド・アプリケーション開発向けはSlim3と位置付けていく。
デモでは,まずEclipseプラグインを利用してWebアプリケーションのひな形とテストプログラムを自動生成。1箇所変更するごとにすぐに実行し,エラー発生箇所を即座に発見できるようテストを積み重ねながらアプリケーションを開発する手法を説明した。またBigTableへのアクセスをJavaのメソッドとして記述することで,Eclipseのコード補完機能やエラー検出機能を利用しながらデータへのアクセスを効率よく,ミスが起こりにくいように作成機能を披露した。
◎関連リンク
◆Slim3 for Google App Engine/Java - ひがやすを blog
◆Slim3デモサイト
◆Slim3公式サイト
◆Seasar Conference 2009 Spring公式サイト