Native Clientのホームページ
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 米Googleは米国時間2009年6月10日,x86系プロセサのコードで記述されたアプリケーションをWebブラウザ上で実行する技術「Native Client」について,今後の計画などを発表した。これまで技術研究プロジェクトとして開発してきたが,今後は開発プラットフォームと位置付けて作業を進める。

 Native Clientでは,x86系プロセサのネイティブ・コードを実行するため,高速なWebアプリケーションを実現できる。将来は,OSやWebブラウザの種類に依存しないアプリケーション実行環境を目指す。オープンソースとして公開していく。

 同社はNative Clientを2008年12月に公開して以来,セキュリティ・コンテストの開催や技術論文の作成などを通じ,基礎的な研究に取り組んできた。その結果,基本的なアーキテクチャが固まり,開発支援も受けられる状況になってきたため,より具体的な作業段階へ移行する。

 これまで同社内の研究用リポジトリで開発していたが,今後は公開用SVNリポジトリで作業する。ソースコードを見直し,ソフト開発キットでの利用を意識したNative Clientアプリケーションのサンプルを作る。同社のWebブラウザ向け3次元グラフィックス技術「O3D」との統合も検討する(関連記事:Google,ブラウザで3Dを実現する「O3D」プラグインを提供)。

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