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 米Googleは米国時間2009年4月20日,Webブラウザで3Dグラフィックスを実現するオープンソースのAPIを発表した。「O3D」という名称のプラグインとして,開発者コミュニティ向けに提供する。Windows,Mac OS,Linuxの各プラットフォームに対応しており,同社Webサイトでダウンロード提供している。

 ゲーム,広告,3Dモデル・ビューワ,仮想世界など,インタラクティブな3Dアプリケーションの作成が可能になる。現在のWebの世界は,HTMLのほか,画像およびビデオ・ファイルによって構成されているが,同プラグインによりファイルを3Dコンテンツ向けに変換して,アップロードできる。

 同プラグインはInternet Explorer,Firefox,Safari,Chromeをサポートする。米メディア(CNET News.com)によると,現時点では,JavaScriptプログラムがコンピュータのグラフィックス・チップスに連動して,アプリケーションを高速化するプラグインとしての提供になるが,Googleはいずれブラウザそのものに搭載したい考え。

 「当社はGoogle EarthやSketchUpのようなプロジェクトによって,3Dコンテンツの作成や利用を後押ししてきた。O3Dは,Webでもデスクトップ同様の3D体験を提供するための試み」と,O3Dエンジニアリング担当ディレクタのMatt Papakipos氏は述べている。今後開発者コミュニティから機能などについてのフィードバックを得るという。

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