インターネット広告の標準策定団体であるInteractive Advertising Bureau(IAB)と米PricewaterhouseCoopers(PwC)は,米国時間2009年6月5日,米国オンライン広告市場に関する調査結果を発表した。それによると,2009年第1四半期の売上高は55億ドルで,前年同期比で5%減少した。

 IABの社長兼CEOのRandall Rothenberg氏は,「インタラクティブ広告は,さまざまな分野においてマーケティング手法の1つとして定着したため,景気の動向に左右される度合いも大きくなった」と説明する。しかし,消費者がインタラクティブ・メディアを利用する時間が増加していることなどから,インタラクティブ・メディアがマーケティング支出に占める割合は,今後も拡大し続けると同氏はみている。

 米メディア(CNET News)によると,インターネット広告市場は,2002年中期にドットコム・バブル崩壊から立ち直り始めて以来,減少した四半期がわずかにあるものの,ほぼ順調に成長してきたという。

 2008年第4四半期には,四半期別売上高が初めて60億ドルを突破し,同年通期の売上高は前年比10.6%増の234億ドルに達している(関連記事:2008年の米オンライン広告市場,売上高234億ドルで記録更新も成長は鈍化)。

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