スウェーデンのEricssonおよびTeliaSoneraは現地時間2009年5月25日,次世代携帯電話方式Long Term Evolution(LTE)対応の商用基地局をスウェーデンのストックホルムに設置したと発表した。商用LTE基地局の設置はこれが世界初としている。

 この基地局は2010年に開始する予定の商用LTEサービスで使用する。最大160Mbpsの通信速度を確認済みという。

 LTEは,第3.5世代(3.5G)と呼ばれるHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)やHSUPA(High Speed Uplink Packet Access)を発展させた通信技術で,第3.9世代(3.9G)に分類される。米Verizon Wirelessの親会社である米Verizon Communicationsと英Vodafone Groupが策定した。OFDMA(直交周波数分割多元接続)技術を採用している。

 商用LTEサービスは,Verizon Wirelessが2010年より米国で提供する予定(関連記事:Verizon Wireless,3.9G携帯電話「LTE」方式の商用サービスを米国で2010年に開始)。国内ではNTTドコモが「Super 3G」という名称で取り組んでいる。

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