東芝は2009年5月20日,携帯電話の国内生産を停止し,10月から海外企業に製造を委託すると発表した。販売方法の変化で買い替えサイクルが長期化したのと同時に,景気低迷の影響で販売が落ち込んだため,製造の低コスト化を図る。

 東芝の携帯電話は,現在は東京・日野市の工場で製造している。同工場での製造業務は停止するが,端末の開発・設計,新製品の製造体制の立ち上げ支援,生産管理,国内の修理サービス業務は手がける。

 ただし,NTTドコモが5月19日に発表した「T-01A」(関連記事)などのスマートフォンについては生産体制を変更しない。スマートフォンは,中国・浙江省の東芝情報機器杭州社で生産している。

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