米AT&Tは米国時間2009年5月18日,オンデマンドのストレージ・サービス「AT&T Synaptic Storage as a Service」を発表した。企業向けに,クラウド・コンピューティング環境のストレージを提供する。企業ユーザーはインターネット対応端末から,いつでもデータを保存,配信,取得することができる。

 同サービスでは,ニーズに応じてストレージ容量を自動的に拡大/縮小し,使用した分だけ課金する。企業は専用ポータル・サイトを通じて,ユーザー・ポリシーを設定することが可能。同サービス向けの情報インフラ構築には,米EMCのクラウド・コンピューティング向けストレージ・ソリューション「Atmos」を採用する。

 同サービスは,今月中に顧客を限定して提供を開始し,第3四半期には一般向けに利用可能にする予定。AT&Tが米国に所有するインターネット・データセンターを使用し,Web経由でどこからでも同サービスにアクセスできるようにする。いずれ,米国外からの需要に対応するため,世界のインターネット・データセンターにも事業を拡大する。

 同社は昨年8月にユーティリティ・コンピューティング・サービス「AT&T Synaptic Hosting」を発表し,クラウド・コンピューティング事業への参入を果たした(関連記事:AT&Tがクラウド・コンピューティング事業に参入,新サービス「Synaptic Hosting」を開始)。

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