各種特許のライセンス管理事業を手がける米MPEG LAは米国時間2009年5月11日,次世代携帯電話向け通信技術Long Term Evolution(LTE)に関連する特許プールを構築するため,LTE実装に必要な特許の提供を呼びかけた。2009年6月19日に受け付けを締め切り,特許プールに登録するかどうかの評価作業を行う。
MPEG LAは2008年にLTE特許プール構築の準備を開始。携帯電話関連の通信キャリアや装置/端末メーカーの賛同を得ることができ,特許プールを運営できる状態になったとしている。
LTEは,第3.5世代(3.5G)と呼ばれるHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)やHSUPA(High Speed Uplink Packet Access)を発展させた通信技術で,第4世代(4G)あるいは第3.9世代(3.9G)に分類される。米Verizon Wirelessの親会社である米Verizon Communicationsと英Vodafone Groupが策定した。OFDMA(直交周波数分割多元接続)技術を採用しており,下り100Mbps以上,上り50Mbps以上の最大通信速度を目指している。国内ではNTTドコモが「Super 3G」という名称で取り組んでいる(関連記事:Verizon Wirelessが「LTE」の技術仕様書を公開,Web会議も開催へ/イー・モバイルが12月下旬からLTEの実証実験,総務省に実験試験局の免許を申請)。
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