4月から5月にかけての大型連休(ゴールデンウィーク=GW)を利用して青森銀行と北越銀行の2行が勘定系システムを切り替えた。いずれも作業は5月6日に完了し、現在のところ正常に稼働している。

 2行はいずれもNTTデータが提供する地銀向け共同システム「地銀共同センター」の利用を始めた。これにより地銀共同センターの利用行は、京都銀行、千葉興業銀行、岩手銀行、池田銀行、荘内銀行、愛知銀行、福井銀行に今回の2行を加えた9行になった。今後も秋田銀行、四国銀行、足利銀行、西日本シティ銀行が導入を予定している。

 同じくゴールデンウィークを利用して日本ユニシス製オープン勘定系システム「BankVision」に切り替える予定だった佐賀銀行は、既報の通り、移行を見送った。稼働後の運用保守アウトソーシングについて、日本ユニシスと契約金額の協議がまとまらなかったため、先月24日に稼働の延期を発表した。

 今年は9月にも5連休があるため、そのタイミングでシステムを切り替える金融機関もありそうだ。